胡蝶眼(こちょうがん)
Butterfly Camera
社が開発した蝶型AIカメラ。または、自立蝶型ロボット。
人工知能によって持ち主の周りを飛行し、持ち主が危険な状態であると判断した際は、証拠撮影の開始、警報が発動するといった防犯と知能を備えた高機能カメラである。そのため、防犯用としても、一種のファッションアイテムとしても高い人気を誇る。
教育機関は児童の胡蝶眼の携帯を推奨しており、地域毎の取り決めは様々だが、入学から卒業までの間、無償で貸し出しを行っている教育施設も存在する。以前は、男子児童の間で昆虫型が流行したが、そのリアルな見た目と、グロテスクさから、苦情が殺到し昆虫型はすぐに販売中止となった。また、既に昆虫型AIカメラは軍用として使用されており、軍事品との混同を避けるため販売中止となった側面もある。現在、販売中のAIカメラは蝶、てんとう虫、ホタルの三種である。
強い雨や台風など、天気の悪い日は胡蝶眼が風で飛ばされ、通行人や車両に衝突する等といった事故を未然に防ぐため、胡蝶眼が一定の風速を感知すると保護モードに入り、安全装置が働く仕組みになっている。
胡蝶眼には【万象システム】が搭載されている。万象システムとは、撮影した写真を、実在のクリエイターの作風、絵柄に加工できるシステムのことである。
万象システムは数多のクリエイター(画家、イラストレーター、漫画家など)の使用許諾契約によって成り立っている。
また撮影者が万象システムを用いて写真を加工した時点で、使用料が発生し、その収益は、万象システムの開発元であるフラワーソフト社、カメラの開発元である八月社、そしてクリエイターに分配される。
芥川 伊織こと、アクイも紫色の胡蝶眼を所有しているが、アクイが所有する胡蝶眼は、特殊な改造が施されており、その改造によってユーレイやその他超常現象を写し出すことができるオカルトなカメラに仕上がっている。
絵柄のモードに、デフォルメという機能がある。この機能を使用すると撮影した写真の被写体がデフォルメ化する機能で、アクイはそのデフォルメ機能を好んで、アクイプロファイルの挿絵に使用していたりする。